[ワシントン 21日 ロイター] - 米野党・民主党のペロシ下院議長は21日、ウクライナ疑惑に関して、トランプ米大統領が個人的利益のために公職の立場を利用し、国家安全保障を弱体化させたことを明確に示す証拠があると述べた。
ペロシ氏は定例記者会見で「証拠は明白だ」と主張。「トランプ氏は宣誓に違反した」とも指摘した。
一方、トランプ氏の弾劾訴追に関しては、どのように進めるかを下院情報特別委員会に任せていると説明した。下院情報特別委員会は、この日もウクライナ疑惑に関する公聴会を開いた。
公聴会では、国家安全保障会議(NSC)のヒル元上級部長(欧州、ロシア担当)が証言した。[nL3N28144X]
下院でトランプ氏の弾劾条項を審議し、採決する用意はできているかとの質問に対して「まだ決断していない」と述べた。
「ある人の証言により別の人の証言が必要になることもあるかもしれない」と説明し、今後も公聴会を開いたり、関係者から聞き取りを行う可能性があることを示した。
また、トランプ氏に対して、調査に協力するよう改めて要請した。「何か無罪を証明するような情報を持っているのであれば、正反対の主張があるなら、違っているということを人々に説得するための根拠があるのであれば、宣誓して、われわれにそれを伝えてほしい」と述べた。