[27日 ロイター] - メキシコのセアデ外務次官は27日、北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新協定「USMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)」の米国内での批准を後押しするため、労働争議をどのように扱うかに関して修正することが可能との見解を示した。
米当局者とUSMCAについて協議するためワシントンを訪れているセアデ氏は記者団に対して、米国、メキシコ、カナダの3カ国は合意に向け前進していると説明。「労働争議の特別な扱いで部分的な修正が可能かもしれない。ただし適切な貿易協定の範囲を逸脱してはならない」と述べた。
さらに、カナダのフリーランド副首相と建設的な電話協議を行ったと明らかにした。
フリーランド氏は米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表と協議するため27日にワシントンに到着。ライトハイザー氏との会談後、3カ国全てがUSMCAを批准する手続きにはどのぐらいの期間が必要かとの質問に対して「交渉には必要なだけの時間がかかる」と述べるにとどめ、「カナダとしてはきょうの会合は良いものだったと思う」とコメントした。