[ロンドン 6日 ロイター] - ロイター調査によると、石油輸出国機構(OPEC)の12月産油量は平均で日量2950万バレルと前月改訂値から5万バレル減少した。ナイジェリアとイラクが減産協定順守に取り組んだほか、サウジアラビアが新たな協調減産実施に先立ち、前倒しで生産量を削減したという。
原油価格はOPEC主導の減産や中東情勢の緊迫化を背景に2019年に23%上昇。今年に入り1バレル=70ドル超えとなっている。
PVMのスティーブン・ブレンノック氏は「先を見据えれば、地政学的なリスクが投資家の懸念の中心であり続けるだろう」と指摘。「副次的な影響により石油供給が混乱に陥るかどうかを見極めたい」と述べた。
調査によると、12月の減産順守率は158%と11月の153%から上昇した。
OPECにロシアなど非加盟国を加えた「OPECプラス」は昨年12月、日量120万バレルだった協調減産の規模を50万バレル拡大し170万バレルとすることで合意した。今年1月から3月まで実施する。