[サンフアン(プエルトリコ) 7日 ロイター] - カリブ海にある米自治領プエルトリコで7日早朝、マグニチュード(M)6.4の地震が発生した。その後もM5.6の地震2回を含め余震が続いている。バスケス知事は非常事態宣言を発令。国家警備隊が出動したことを明らかにした。
バスケス知事は会見で、少なくとも1人が死亡したと述べた。現地の電力網は地震の発生を受けて自動的に停止したほか、約30万人が断水しているという。
当局によると、南部を中心に少なくとも346人が家を失った。
ホワイトハウスの声明によると、フロリダ州選出の上院議員らがトランプ米大統領にプエルトリコへの支援を要請した。同大統領は地震について説明を受け、政府とプエルトリコの当局者らが連携して地震の影響を調べている。
米地質調査所(USGS)によると、震源はプエルトリコ南部のポンセの沖で、震源の深さは10キロと推定されている。インターネットの投稿によると、「非常に強い」地震が約30秒間続いた。その後も余震が相次いで発生したという。
太平洋津波警報センター(PTWC)では、地震で20センチ程度の小規模な津波が観測されたとした。
プエルトリコでは昨年12月28日から地震が頻発している。6日に起きたM5.8の地震では南部の海岸で複数の建物が倒壊した。
同地での強い地震は通常まれで、現地の地震調査所によると、7日に起きたM6.4の地震は1918年10月11日起きたM7.3の地震以来、102年ぶりの大地震という。
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