[ブリュッセル 7日 ロイター] - ドイツのマース外相は7日、イラン政府が表明した核合意の制限放棄を巡り、欧州主要国は協調対応策を模索すべきとの認識を示した。しかし、国連制裁の再開は要求しなかった。
イランは5日、ウラン濃縮に関して一斉の制限を撤廃すると発表し、2015年に主要6カ国と結んだ核合意からさらに逸脱する姿勢を打ち出した。ただ、国連の監視機関への協力は続けると付け加えた。
マース外相は「イランが発表した方針は正しい方向にないと確信しており、われわれは協調対応策を見出す必要がある」と述べた。
英、仏、独の3カ国(E3)はこれまでにイランに対し、あらゆる暴力的行動を自制するとともに、核合意遵守の路線に復帰するよう求めている。
また、ルドリアン仏外相は6日、イランの核合意は崩壊しつつあるとし、欧州の主要国はイランの最近の核合意違反への対抗策として、紛争解決メカニズムの手続きを取るかどうかを数日以内に決定すると明らかにした。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20200107T201948+0000