[シンガポール 29日 ロイター] - アジア時間の原油先物価格は小幅安。米週間在庫統計で需要の低迷が浮き彫りとなったほか、米中関係の悪化が国際金融市場の重しとなっている。
0106GMT(日本時間午前10時06分)現在、北海ブレント原油先物 (LCOc1)は0.36ドル(1%)安の1バレル=34.93ドル。
WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)先物 (CLc1)は0.51ドル(1.5%)安の33.20ドル。
ただ週間ベースでは、北海ブレント、WTIとも5週連続の上昇となる見通し。協調減産に加え、米国以外で需要が回復するとの期待が支援要因となった。
米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫統計によると、原油在庫と留出油在庫がともに急増した。
RBCキャピタル・マーケッツのアナリスト、クリストファー・ルーニー氏は「メモリアルデー(戦没将兵追悼記念日)の週末も、多くの強気派が期待していたほどドライブは増えなかった」と指摘した。
市場の関心は、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」が6月第2週に開く会合に集まる見通し。
関係筋によると、サウジアラビアなど一部のOPEC加盟国は、日量970万バレルの協調減産の延長を検討しているが、ロシアの支持はまだ得られていない。