[ブリュッセル 3日 ロイター] - ベルギーのウィルメス首相は3日、カフェやバーを含むほぼ全業種の営業を8日から許可すると発表した。ただ、新型コロナウイルス感染拡大抑制のための社会的距離(ソーシャルディスタンス)の実施は継続するとした。
また、15日から欧州連合(EU)の全加盟国に対して国境を再開すると明らかにした。
ベルギーは欧州で最も感染被害が深刻となった国の1つで、感染抑制のためのロックダウン(都市封鎖)を実施していた。現在は、感染が大きく減少している。
首相は、国家安全保障評議会の会議後、記者会見で、「8日から、例外を設けながら全てが許可される。(しかし)新型コロナウイルスは依然われわれの中に存在し、犠牲者を出し続けている。われわれが注意を怠れば、確実に今後も犠牲者が出るだろう」と述べた。
その上で、大規模集会とナイトクラブの営業は、8月31日まで禁止が継続されると付け加えた。
このほか、文化活動は7月1日まで引き続き無観客とする。また7月1日から、映画館などの文化施設は200人を入館上限として営業が許可される。ジムは8日から再開できるが、更衣室は使用できないという。
さらに首相は、キスや抱擁によるあいさつを避けるよう勧告するとともに、集会規模は50人以下にするよう求めた。
個人空間の目安として、1週間に会う友人の数は最大10人としたが、当局の強制でなく市民の責任感に委ねられるとした。