[マドリード 21日 ロイター] - スペインでは21日、入国規制が解除となり、ポルトガルを除く欧州連合(EU)加盟国とシェンゲン協定加盟国、および英国からの渡航者の受け入れが開始された。マドリードの空港にはマスクを着用した観光客が到着し、フランスとの国境でも安価な酒・たばこを求めて入国する人々の姿が見られた。
スペイン国内の移動制限も21日に撤廃された。
英国民は検疫なしで入国可能となるが、帰国の際には英国側の規制により14日間の隔離措置が義務づけられる。隣国ポルトガルとの往来解禁は、ポルトガル政府の要請により7月1日以降となる。
空港では体温測定のほか、滞在先など各種渡航情報の提出が求められる。到着ロビーの床には社会的距離の目印が設けられた。
マロト観光相は21日付のスペイン紙ABCとのインタビューで、観光客を迎える準備はできているとし、「国内外の旅行者に対し、スペインが安全な場所だとPRしていく必要がある」と述べた。
スペイン国内の新型コロナウイルス感染者数は累計24万5000人超、死者は2万8000人超となっている。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20200622T002936+0000