[バンコク 26日 ロイター] - タイ政府が発表した1─5月の外国人観光客数は669万人で、前年同期比60%減少した。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための国境封鎖で、4月に続き5月も海外からの観光客がゼロだったことが背景。
1─5月の外国人観光客による支出も60%減少し、3320億バーツ(107億5000万ドル)となった。
2019年の外国人観光客数は過去最多の3980万人を記録していた。昨年5月単月の観光客数は273万人、支出は1180億バーツ(38億2000万ドル)だった。
昨年の外国人観光客による支出は国内総生産(GDP)の11.4%を占めた。
タイ政府は4月に導入した国際線の乗り入れ禁止措置を6月末まで継続するが、来週から一部の外国人渡航者の入国を認める計画だ。
タイでは新型コロナの国内感染者が32日間報告されておらず、ほとんどの感染者が回復している。
同国中銀は今年の外国人観光客数が80%減の800万人になると予想している。