[ベイルート 11日 ロイター] - 日産自動車 (T:7201)の前会長、カルロス・ゴーン被告は、11日に放送されたインタビューで、自身を支えた全ての人を支援していると語った。ただ、レバノンへの逃亡を手助けした容疑者らについてはコメントを控えた。
ゴーン被告は金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)と会社法違反(特別背任)の罪で起訴され保釈中だった昨年12月、レバノンに逃亡。
日本政府は、逃亡を手助けした容疑で5月に米マサチューセッツ州で逮捕された米陸軍特殊部隊グリーンベレーの元隊員マイケル・テイラー容疑者と息子のピーター・テイラー容疑者の身柄引き渡しを要請している。
ゴーン被告は中東の衛星テレビ、アルアラビーヤのインタビューで、テイラー親子や逃亡に関わった他の人々を支援しようとしているかとの質問に対し、「特定の人について質問しているようだが、あなたが名指ししている人についてはコメントしない」と答えた。
その上で「私を助けてくれた全ての人を支援している。私の財力や思考などあらゆる手段で支援している」とし、特定の人ではなく、自身に力を貸してくれた人「全般」について言っているのだと強調した。
ゴーン被告はこれまで逃亡の詳しい経緯について、協力してくれた人を危険にさらすとしてコメントを控えてきた。
アルアラビーヤに対しては、逃亡計画は全て自分で考えたが、情報入手や他人の協力が必要だったとした上で、その人々を危険にさらすことになるとして詳細には踏み込まなかった。
ゴーン被告はさらに、日本はレバノン政府が要請した関連資料を依然として送付していないとし、「日本は6カ月が経過しても資料を送付していない。なぜ送っていないのだろうか」と問いかけた。
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