[ロンドン 31日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)加盟国の7月の産油量が前月比97万バレル増の日量2332万バレルになったことが、ロイターの調査で分かった。サウジアラビアなど一部の湾岸諸国が自主的な減産をやめたことなどが影響した。
6月の産油量は1991年以来の低水準だった。
OPEC加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」は、5月1日から世界の産油量の10%に相当する日量970万バレルの協調減産を行うことで合意。そのうち、OPEC加盟国の減産分は608万4000バレルとなっている。
調査によると、7月のOPEC加盟国の減産幅は574万3000バレルで順守率は94%。6月は111%だった。
7月産油量の増加幅は4月以降で最大。6月はサウジ、クウェート、アラブ首長国連邦(UAE)が石油価格を支援するために118万バレルの追加減産を行っていた。
調査によると、7月に産油量が最も増加したのはサウジで、前月比85万バレル増の日量840万バレル。サウジのほか、UAEやクウェートがそれぞれの目標に近い水準まで産油量を引き上げた。
イラクやナイジェリアは7月に追加減産を行わず、イランとリビアの産油量も横ばい。ベネズエラの産油量は減少した。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20200731T180343+0000