[16日 ロイター] - 英国のトラス国際貿易相は16日付の英紙テレグラフで、米国がスコッチウイスキーに課している関税は受け入れられず不公平だとし、関税撤廃に向け取り組むと強調した。
米政府は先週、航空機補助金をめぐる欧州連合(EU)との紛争で発動したエアバス (PA:AIR)製航空機に対する15%の関税と他のEU製品に対する25%の関税を維持すると発表した。
英国内のスコッチウイスキー業界からは米関税に対する不満の声が高まっており、英国は関税を撤廃するよう米国への要求を強めると表明している。
トラス氏は「スコッチウイスキーに対する米関税は受け入れられず、不公平だ。これは明確なことだ」と指摘し「ウイスキー製造業は、特に優れた国内の素晴らしい産業のひとつだ」とした。
その上で、米国との4回目の通商協議が開かれる中、数週間以内に米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表と会談し、スコッチウイスキーや他の英国製品への関税について協議するとの意向を示した。
日本との貿易協定については、主要部分においてこれまでのEUとの協定からさらに踏み込んだ合意を目指すことで意見が一致していると説明し、両国が8月末までの合意を目指しているとの複数報道を確認した。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20200816T232051+0000