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トランプ氏元側近バノン氏起訴、壁建設巡る詐欺疑惑 大統領選に打撃

発行済 2020-08-21 00:43
更新済 2020-08-21 02:10
© Reuters. トランプ氏元側近のバノン氏起訴、米検察が壁建設巡る詐欺罪で

[ワシントン 20日 ロイター] - 米司法省は20日、元米大統領首席戦略官のスティーブ・バノン容疑者を詐欺の疑いで逮捕・起訴したと発表した。バノン氏は2016年大統領選挙でのトランプ氏勝利の立役者。トランプ氏が公約に掲げた、メキシコからの不法移民を防ぐ国境の壁建設のために集めた資金をだまし取ったという。

マンハッタン連邦地検によると、バノン被告は「われわれは壁を建設する(We Build the Wall)」と名付けられた総額2500万ドルのクラウドファンディングを通して大勢の献金者に対する詐欺行為を行った罪で、他の3人と共に起訴された。

検察当局は、バノン被告が非営利団体を通して100万ドルを超える資金を受け取ったとしている。

トランプ大統領は記者団に対し「非常に残念に思う。しばらくバノン氏とは関わっていなかった」とし、同被告らが手掛けていたプロジェクトについてはほとんど知らなかったと語った。

しかし、自身の16年大統領選の主要公約だった国境の壁建設に絡む詐欺事件であることから、11月の大統領選までわずか3カ月を切る中、再選を目指すトランプ大統領にとっては痛手となる可能性がある。

バノン被告はマンハッタンの連邦地裁に出廷する予定。他の3人もフロリダ州とコロラド州の裁判所に出廷する。有罪になれば、最長40年の禁錮刑の可能性がある。

バノン被告は大統領首席戦略官を2017年8月に退任。同氏の広報担当者からコメントは得られていない。

*内容を追加しました。

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