[アテネ 28日 ロイター] - 米国とギリシャは28日、東地中海のエネルギー資源を巡りギリシャとトルコが対立している問題に関する平和的解決を呼び掛けた。
ポンペオ米国務長官はこの日、ギリシャ北部のテッサロニキで同国のデンディアス外相と会談。終了後、両国は共同声明を出し「米国とギリシャは、領海画定を巡る問題が国際法に沿って平和的に解決されるべきとする方針を再確認した」と発表した。
米国はまた、ギリシャが近隣諸国との海洋協定の締結を目指す用意があることを歓迎した。
ともに北大西洋条約機構(NATO)加盟国であるトルコとギリシャは8月、両国がそれぞれ権益を主張する東地中海の海域で両国の軍艦が衝突したことで対立が激化。その後、海洋資源を巡る協議を再開することで合意した。
ポンペオ氏は28日、ギリシャとトルコが近く始める協議で双方が十分に納得する成果がもたらされることを期待すると語った。
同氏は先に、米国は東地中海におけるトルコの行動を「深く懸念している」と述べていた。
ポンペオ氏は今回、2日間の日程でギリシャを訪問。米国は、バルカン半島のエネルギー拠点となるべく海洋資源開発を進めるギリシャとエネルギー面での協力関係の構築も目指している。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20200929T010513+0000