[東京 9日 ロイター] - 厚生労働省が9日発表した毎月勤労統計調査(速報)によると、8月の実質賃金は前年比1.4%減と6カ月連続で低下した。名目賃金に当たる現金給与総額は前年比1.3%減の27万3263円と5カ月連続のマイナスだった。コロナ禍による企業業績低迷で所定外労働時間が前年比13.1%減と大幅短縮したのが響いた。
ボーナスなど特別に支払われた給与は同4.0%減の1万2099円だった。基本給にあたる所定内給与も前年比0.1%減の24万4547円で、小幅ながら1年2カ月ぶりにマイナスに転じた。
残業代など所定外給与は同14.0%減の1万6617円だった。
(竹本能文)