[モントリオール 16日 ロイター] - カナダのケベック州は16日、ガソリンエンジンを動力とする乗用車の新車販売を2035年から禁止すると発表した。米カリフォルニア州なども、同様の措置を発表しており、電気自動車(EV)への移行を促進し、温室効果ガス排出量の削減を図る取り組みが広がりつつある。
ケベック州のルゴー首相は、モントリオールで記者団に対し、この措置について、温室効果ガスの排出量を1990年の水準と比べ、2030年までに37.5%削減する目標の達成に向けた67億カナダドル(51億米ドル)規模の5カ年計画の一環だと説明した。
カナダ自動車工業会のプレジデント、ブライアン・キングストン氏はケベック州の発表を受け、ツイッターへの投稿で「消費者は、内燃自動車の禁止ではなく、新たなゼロエミッション車(ZEV)の購入支援の拡充を必要としている」と指摘した。
カナダではブリティッシュコロンビア州がすでに燃料車の段階的廃止に動いており、同州では2040年に販売やリースが全面的に禁止される。
英国も、2030年からガソリン車とディーゼル車の新車販売を禁止することを近く発表する予定だと報じられている。