［ワルシャワ／ブダペスト ９日 ロイター］ - ポーランドとハンガリーが、欧州連合（ＥＵ）議長国のドイツが提示したＥＵ予算案を暫定的に受け入れたと、ポーランド政府の高官が９日明らかにした。今後はオランダなど数カ国の承認待ちという。
ポーランドとハンガリーは、１兆８０００億ユーロ規模（２兆１８００億ドル）の２０２１─２７年予算と新型コロナウイルス復興基金について、資金へのアクセスを巡り法の支配の尊重が条件に盛り込まれたことに反発し、承認を阻止していた。
ポーランド政府の高官は「暫定的に合意したが、１０日のＥＵ首脳会議前の合意成立を目指すよう一部圧力が存在する」と述べた。
ハンガリーのシーヤールトー外相は「ＥＵ資金へのアクセスと政治的または思想的な条件とを関連付けることはできないとする通知を受け取った」と述べた。
ＥＵの外交官も暫定的な合意を確認し、最終確認を待っている状況だと説明した。
ＥＵ首脳は予算案を巡り１０日に協議する予定。
＊内容を追加しました。