[ワシントン/エルサレム 10日 ロイター] - イスラエルとモロッコが10日、トランプ米政権の仲介で国交正常化に合意した。米国の仲介でイスラエルと国交正常化で合意したアラブ国家は、アラブ首長国連邦(UAE)、バーレーン、スーダンに次いで4カ国目になる。
トランプ大統領は「きょう新たな歴史的進展があった。イスラエルとモロッコが完全な外交関係に合意した。これは中東和平への大きな躍進だ!」とツイッターに投稿した。
イスラエルのネタニヤフ首相は声明で、この日から始まるユダヤ教の祝日「ハヌカ」に触れ、「中東でこれほど平和の光が明るく輝いたことはない」と述べ、モロッコとの正常化合意を評価した。
一方、パレスチナ解放機構(PLO)執行委員会メンバーのバッサム・サルヒ氏はロイターに対し、イスラエルがパレスチナとアラブの土地占領を終了した後にのみ正常化をもたらすと規定している、2002年のアラブ和平イニシアチブに反するもので容認できず、今回の合意はイスラエルの好戦的な態度やパレスチナ人の権利否定を助長するものだと非難した。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20201210T204951+0000