[ドバイ 14日 ロイター] - イランのロウハニ大統領は14日、米国が中東地域の安定を脅かすと危惧するミサイル開発計画について交渉に応じられないとし、バイデン次期米大統領もそれを理解しているとの考えを示した。
バイデン氏の大統領選勝利を受け、2015年にイランが関係各国と締結した核合意に米国が復帰する可能性が高まっている。バイデン氏は、復帰によりイランの核開発や弾道ミサイル、中東における活動などを巡る幅広い協議につながるとみているもようだ。
一方でイランは、ミサイル開発計画の停止や地域政策の修正などを否定し、逆に対イラン制裁解除のほか米国の核合意離脱で生じた経済的損害の補償など、米政策の変更を要求している。
ロウハニ氏は会見で、「米国はここ数カ月、(核協議に)ミサイル問題を加えようとしていたが、拒否した。バイデン氏も十分に分かっている」と指摘。「核合意復帰のために新たな協定が必要だとバイデン氏が言っているとは聞いていない。それはトランプ氏が言っていることだ」と述べた。