[東京 16日 ロイター] - 日本政府観光局(JNTO)が16日発表した11月の訪日外国人客数は、前年同月比97.7%減の5万6700人(推計)だった。14カ月連続で前年同月を下回ったが、実数は前月から増加した。
国別では、最も多かったのが中国の1万8100人、次いでベトナムが1万4700人だった。
JNTOによると、新型コロナウイルス感染症の拡大により、日本で査証の無効化などの措置が引き続き取られていること、多くの国で海外渡航制限の措置が取られていることで、訪日旅行推進の重点地域である22市場の多くで訪日外客数が対前年同月⽐で99%を超える減少となった。
しかし、ビジネス目的などでの出入国規制が一部の国との間で緩和されており、訪日外客数の実数は徐々に増加している。
政府観光局では「依然として世界的に旅⾏需要が停滞しているが、他方で日本で入国規制の緩和が進められていることも踏まえ、感染症の推移とともに今後の市場動向を注視していく必要がある」としている。
訪日外国人数は、5月に過去最低の1663人を記録し、その後は増加に転じている。
(宮崎亜巳 編集:青山敦子)