[20日 ロイター] - 米軍事用航空機メーカー大手ロッキード・マーチンは20日、ロケットやミサイルの推進器の製造を手掛ける米エアロジェット・ロケットダイン・ホールディングスを債務など含め44億ドルで買収することで合意したと発表した。
ロッキードにとって、ジム・テイクレット氏が6月に最高経営責任者(CEO)に就任して以降で最大の買収。米政府との宇宙関連の契約を巡って、スペースXやブルー・オリジンなど新興企業との競争が激化する中、テイクレットCEOは推進器分野の強化を狙っていた。
エアロジェット・ロケットダインの買収額は、1株当たりでは56ドルで、18日の終値に33%上乗せした水準。
ロッキードは既に、自社製品にエアロジェット・ロケットダインの推進システムを採用している。
ロッキードは、買収は2021年下半期に完了する予定としている。ロッキードが防衛セクターで主導的な地位にあることから、買収計画は規制当局の審査対象になる見通し。