[ドバイ 19日 ロイター] - オースティン米国防長官は、サウジアラビアのムハンマド皇太子と電話で会談した。
サウジ国営通信(SPA)が19日伝えた。ムハンマド皇太子は国防相を兼務している。
SPAによると、ムハンマド皇太子とオースティン長官は国防分野での協力など両国関係について協議した。
オースティン長官は、国防分野で両国の戦略的なパートナーシップが重要だと再確認し、サウジの自衛を支援する意向を表明。イエメンの武装組織フーシ派によるサウジへの攻撃を非難した。
オースティン長官は生産的な会談だったとの声明を発表。「70年間にわたる米国とサウジの安全保障パートナーシップに引き続きコミットすることを協議した。地域の安全・安定を実現するため、協力することを楽しみにしている」と述べた。
SPAによると、オースティン長官は、イエメンの政治問題の解決に向けたサウジの努力に謝意を表明。イラン指導部が地域にもたらす脅威に対決していく決意を両国が共有しているとの認識を示した。
バイデン米大統領は今週、サウジアラビアとの関係再調整を目指しており、今後はムハンマド皇太子ではなく、サルマン国王を通じコミュニケーションを取るとの考えを表明。ホワイトハウスは、サルマン国王がバイデン大統領のカウンターパートだと強調した。