[香港 6日 ロイター] - 香港警察は6日、中等教育の学生6人を含む9人をテロ容疑で逮捕したと発表した。中国が昨年制定した香港国家安全維持法(国安法)による摘発が相次いでいる。
警察によると、逮捕者は15─39歳で、管理職級の大学職員や中等教育機関の教諭、無職者も含まれているという。「光城者」と呼ばれる組織に所属し、ホステルの部屋を借りて爆発物を製造、海底トンネルや鉄道、裁判所、ごみ箱に仕掛け爆破を計画した疑いが持たれている。
テロ関連とみられる銀行資金約60万香港ドル(7万7238ドル)と現金を凍結する措置も講じたと発表。また、ホステルの部屋から高性能爆薬「過酸化アセトン(TATP)」を押収したという。
警察幹部は記者会見で、メンバーの間では資金提供やTATPの製造、原料調達など役割分担がされていたと述べた。
また、メンバーが意図的に、香港から移住する予定の学生を活動に参加させたと指摘した。