[ワシントン 14日 ロイター] - バイデン米政権で気候変動対策を担うジョン・ケリー大統領特使とロシアのプーチン大統領は14日、電話で会談し、両国が気候問題で協力すべきとの考えで一致した。米国務省が発表した。
発表文によると、ケリー氏とプーチン氏は「最近の極端な天候現象やその他気候への影響、および緊急な行動の必要性を認識」しており、「幅広い気候問題で米国とロシアが協力することの重要性を強調した」という。
ケリー氏はモスクワを訪れており、12日にはロシアのラブロフ外相と会談した。
国務省によると、ケリー氏はプーチン氏に対し、温室効果ガスの排出削減で米国とロシアは重要な役割を担っていると指摘。発表文は「プーチン氏は気候問題への国際的な取り組みに一層努力する必要性について同意し、森林分野を含め、自国の排出に対処する意思を確認した」としている。
一方、ロシア大統領府は、気候変動はロシアと米国が共通の関心を持つ分野だと指摘。プーチン氏はケリー氏に対し、気候を巡る対話は政治化されるべきではないと述べたという。