[ローマ 18日 ロイター] - イタリアの極右政党「イタリアの同胞」率いる保守連合が早ければ9月にも行われる総選挙で安定多数を確保する可能性が、最近の世論調査で示された。
ドラギ首相は先週、連立与党の一角を占める「五つ星運動」が信任投票をボイコットしたことを受けて辞意を表明。ただ、マッタレッラ大統領は慰留した。
ドラギ氏は議会演説で連立政権内の結束を再び図るよう促されているが、対立が解消されない場合、マッタレッラ氏は解散総選挙を決めることになる。
世論調査機関ユートレンドなどによると、選挙が行われた場合、「同盟」「フォルツァ・イタリア」「イタリアの同胞」を含む保守連合は2008年以来初めて圧勝する可能性が高い。
具体的には、定数400の下院で最大221議席、定数200の上院で最大108議席を獲得する勢いだ。
イタリアの同胞の支持率は22%を超えてトップに立っており、中道左派・民主党を上回っている。
実際に圧勝すれば、イタリアの同胞のジョルジャ・メローニ党首が新首相に選出される可能性が最も高い。