[ワシントン 27日 ロイター] - 米国のオースティン国防長官は27日、ロシアが実施している核戦力運用部隊による定例の大規模演習「グロム」について、実際の配備のための偽装である可能性を示すものはないと述べた。
オースティン長官は記者団に対し「現時点では、グロムが何らかの偽装活動だと思わせるものは何も出ていない」と述べた。
また、ロシアのプーチン大統領が戦術核兵器の使用を決定したとは考えていないと述べ、ロシアが実際に使用した場合に米国とその同盟国が検討する可能性のある対応策を説明することは控えた。
プーチン大統領は26日、グロム演習の一部を視察。ロシア政府によると、演習には「ヤルス」大陸間弾道ミサイル(ICBM)のほか、「ツポレフ」戦略爆撃機などが関与している。