[イスタンブール 8日 ロイター] - トルコのエルドアン大統領は8日、北大西洋条約機構(NATO)加盟に向けてスウェーデンがテロ対策の義務を果たすための具体的な措置を講じることを期待していると述べた。
先月就任したスウェーデンのクリステション首相は訪問先トルコの首都アンカラでエルドアン氏と会談。共同会見で、トルコのテロとの戦いを理解していると述べ、NATO加盟でトルコの支持を得るために表明した安全保障上の義務を果たすと述べた。
エルドアン氏は「会談では覚書規定の実現に向けた具体的措置への期待を共有した」と語った。
スウェーデンとフィンランドはロシアのウクライナ侵攻を受けて5月にNATO加盟を申請したが、トルコは非合法組織のクルド労働者党(PKK)系などとの関係などを理由に両国の加盟に難色を示していた。
ただ、6月に3カ国でテロ対策を巡る覚書を結び、加盟賛成に転じ、両国に対してトルコの懸念に対処するよう求めていた。