Dogyun Kim Jihyun Jeon
[ソウル 25日 ロイター] - 韓国ソウルの梨泰院で159人が死亡したハロウィーンの雑踏事故から1年となるのを前に、ソウル市で25日、雑踏対応の訓練が行われた。
訓練には約150人がボランティアとして参加。狭い路地を押し合いへし合いした。
訓練では、人工知能(AI)を駆使して危険な人混みを感知し、警告を発するよう設計された約1000台の防犯カメラのネットワークが披露され、訓練の模様は出動態勢を整えた当局者が監視する大型スクリーンに映し出された。
昨年の事故では、救助を求める電話がつながらないなど、当局が準備を怠り、人混みを制御する措置が講じられなかったと非難された。
ソウル市当局は今年、ハロウィーン期間中に「一人も負傷者を出さない」ようにするため警察、消防、地元当局と協力して取り組むと表明した。
ソウル市の呉世勲市長は「訓練は、最先端の科学技術を使って状況をリアルタイムで監視することにより、市民の安全をどのように確保するかに重点を置いている」と説明した。