[14日 ロイター] - ウクライナのイェルマーク大統領府長官は14日、ウクライナ軍は南部のドニエプル川東岸で足場を確保したと明らかにした。
イェルマーク長官は米シンクタンクのハドソン研究所での講演で「あらゆる予想に反し、ウクライナ軍はドニエプル川の左岸(東岸)に足場を築いた」とし、「クリミアの非武装化に向け、一歩一歩進んでいる。距離の70%をカバーした。ウクライナ軍の反転攻勢は進展している」と述べた。
イェルマーク氏の発言はウクライナ大統領府のウェブサイトに掲載。ウクライナ軍がドニエプル川東岸に足場を確保したことの初めての公式な確認となる。
これに先立ち、ウクライナのシルスキー陸軍司令官は対話アプリ「テレグラム」への投稿で、ロシア軍はウクライナ東部の複数の方面で同時攻撃を行っているとし、ドローン(小型無人機)による攻撃を増加させていると指摘。ロシア軍は甚大な損失にもかかわらず、東部ハリコフ州クピャンスク近郊で攻撃しているほか、東部ドネツク州バフムトの北側と南側でも攻撃を行っているとした。
ウクライナのゼレンスキー大統領はこの日、ドネツク州アブデーフカ方面を含む東部で攻撃が激化しているとの報告を受けたと表明。ウクライナ軍は攻撃作戦を続けていると述べた。
ロイターは戦況を独自に確認できていない。