Tom Balmforth Olena Harmash
[キーウ 21日 ロイター] - ウクライナ首都キーウを電撃訪問した欧州連合(EU)のミシェル大統領は21日、同国との正式な加盟交渉を始めるかどうかを決める12月のEU首脳会議について、話し合いは難航が予想されるとの見通しを示した。
EU首脳会議は12月14─15日に開催予定。ミシェル氏は「難しい協議になるだろうが、私はあきらめるつもりはない」と語り、世界は安定と繁栄を確保するために強いEUを必要としていると付け加えた。
ミシェル氏は、ウクライナおよびモルドバとの加盟交渉開始を支持する方向で加盟27カ国を説得するためにあらゆる努力をしていくとも強調した。
一方ミシェル氏と共同会見したウクライナのゼレンスキー大統領は、EU首脳会議について「ウクライナが正義は存在すると信じられるようにしてくれる決定だと思う」と加盟交渉支持への期待を示した。
ゼレンスキー氏は、ウクライナの加盟問題でEUの足並みが乱れるようなら、金融支援や対ロシア制裁などでも疑念が生じかねないと警鐘を鳴らし、これら全てはもはやウクライナだけでなく誰にとっても大きな課題であり、EUの結束維持という面でも課題を突き付けていると強調した。