[北京 15日 ロイター] - 中国の王毅外相は訪問先のエジプトで、パレスチナ自治区ガザで戦闘が激化し続けており、中国は和平に関してより大規模で権威と有効性を持つ国際会議の開催や、イスラエルとパレスチナ国家の「2国家解決」に向けた具体的な工程表を求めていると述べた。
中国外務省によると、エジプトのシュクリ外相との会談後に記者団に語った。
イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘でガザのインフラが完全に破壊され、多くの人が辛うじて生き続けようとしているとし、中国が3回目の緊急人道支援の提供を決めたと明らかにした。
国際社会は中東諸国の正当な懸念を慎重に聞き、「将来的なガザ統治は2国家解決への重要な一歩となるべき」だと訴えた。
王氏はアラブ連盟のアブルゲイト事務局長とも会談し、国際社会が緊張緩和に向け行動を取り、早期に一時停戦を実現すべきという点で一致した。
中国の新華社通信によると、両氏は共同声明で「とりわけ有力国が客観的で公平、建設的な役割を果たす必要がある」と訴えた。
両氏はまた、ガザとヨルダン川西岸のパレスチナ人に関して「いかなる将来的な取り決めも」2国家解決に基づく必要があると強調した。
中国外務省の毛寧報道官は北京での15日の定例記者会見で、工程表には「拘束力」が必要だと指摘。国際会議の時期や開催地については全ての当事者が協議して決める必要があるとし、「中国はこの点で国連の積極的な役割も歓迎する」と述べた。
王氏は18日までの日程でエジプト、チュニジア、トーゴ、コートジボワールを歴訪している。
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