[カイロ/エルサレム 15日 ロイター] - パレスチナのイスラム組織ハマスは15日、イスラエル人の人質2人の遺体を映した新たな動画を公開した。イスラエル軍は動画を検証中だが、人質の運命が深刻に懸念されるとした。
新たに公開された動画では、26歳の大学生の女性が真っ白な壁の前で原稿を読むように人質2人が殺害されたと語っている。動画の最後には2人の男性の遺体と思われる写真が映し出されている。
女性は動画で、2人はイスラエルの攻撃で殺害され、自身は負傷したと述べた。
イスラエル軍のハガリ報道官は殺害されたとされる人質のうち1人の身元を明らかにした上で、その人質は「わが軍によって攻撃されたのではない。それはハマスのうそだ。彼らが拘束されていた建物は標的ではなかったし、わが軍によって攻撃されたわけでもない」と指摘。「建物内に人質がいるかもしれないと分かっていれば、その場所を攻撃することはない」と述べた。
またイスラエル軍はハマスが投稿した写真を他の情報とともに調査しているとした。
イスラエルのガラント国防相は15日、ハマスが人質の扱いで「心理的虐待」を行っていると主張。軍事的圧力をかけ続けなければ、ハマスがこれ以上人質を解放する理由はないと述べた。