Steve Scherer
[オタワ 15日 ロイター] - カナダの調査会社アンガス・リードが15日発表した世論調査によると、トランプ氏が米大統領選で返り咲けば「在任期間中に米民主主義は存続不可能」との回答が64%に及んだ。28%は否定した。
トランプ氏は共和党の最有力候補で11月5日の本選で民主党のバイデン大統領と票を争う見通しだ。世論調査はオンラインで1月9―11日に実施。無作為抽出のカナダ人の成人1510人が答えた。
米国が権威主義国家になる途上との回答は49%、「法の支配」が全ての人に平等に適用されるとの理念が米国で弱まっているとの回答は71%を占めた。
カナダ経済にとって好ましい大統領は、バイデン氏が53%、トランプ氏が18%だった。
カナダの人口約4000万人のうち3分の2は米国との国境から100キロメートル以内に住む。輸出の4分の3、輸入の半分は米国が占める。トランプ氏は大統領だった際、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉で強硬姿勢を示し、カナダのトルドー首相を「非常に不誠実で軟弱だ」と酷評して衝突した。