[ワシントン 16日 ロイター] - 米南部アーカンソー州のハチンソン前知事が16日、11月の大統領選へ向け共和党候補指名争いから撤退した。
ハチンソン氏は声明で、中西部アイオワ州党員集会の結果を踏まえ、「経験を積み信念を持った共和党員であるとともに、現時点での最有力候補(トランプ前大統領)について真実を伝えるという私のメッセージは、アイオワ州では受け入れられなかった」と説明。党員集会で圧勝したトランプ氏を祝福した。
ハチンソン氏は、トランプ氏の当選阻止を呼びかけて昨年4月に選挙戦を開始したが、世論調査の支持率は低迷。9月に開かれた共和党候補者の第2回討論会には参加する資格を得られなかった。
ハチンソン氏は自身を「反トランプ」候補と位置付け、2021年1月6日の米連邦議会襲撃事件にはトランプ氏が「重大な責任」を負っていると主張していた。