2月28日のドル・円相場は、東京市場では111円00銭から110円70銭まで下落。
欧米市場でドルは110円66銭から111円49銭まで上昇し、111円38銭で取引を終えた。
本日3月1日のドル・円は、111円台で推移か。
10−12月期の米経済成長率は市場予想を上回っており、米長期金利は上昇していることから、リスク選好的なドル買いは継続する可能性がある。
米商務省が2月28日発表した2018年10−12月期実質国内総生産(GDP)は、前期比年率+2.6%と市場予想の同比+2.2%程度を上回った。
12月の小売売上高や住宅着工件数は市場予想をかなり下回っていたが、米国経済は堅実に成長していることが確認された。
10−12月期の個人消費は+2.8%で7−9月期の+3.5%との比較で減速したものの、底堅さを保った。
市場関係者の間からは「10−12月期の数字は最終的に下方修正される可能性があるが、今年前半の米国経済は2%台の成長を維持することは可能」との声が聞かれている。
ただし、米中貿易協議で双方の見解が一致せず、各分野での十分な合意ができなかった場合、外需への影響が懸念されており、2019年通年の米国経済見通しにも大きな影響を与える可能性がある。