Jarrett Renshaw Nichola Groom
[28日 ロイター] - バイデン政権が29日に発表する沖合石油・ガスのリース権に関する5カ年計画(2024─28年)では、24年のリース権販売入札はゼロ件で、残る4年間についても過去最低の水準となる見通しだ。事情に詳しい3人の関係筋が明らかにした。
入札スケジュールは29日公表される。リース権販売のあり方を巡っては、環境保護団体と掘削を支持する業界団体の間で数カ月にわたり議論が続いており、発表の延期が繰り返されていた。
トランプ前政権が18年に策定した計画案では、カリフォルニア州や大西洋などを含め、リース売却件数は47件だったが、バイデン氏の計画ではこの水準を大幅に下回ることになる。
バイデン大統領は、脱炭素化を目指す取り組みで、洋上風力発電を重要視している。
関係筋の一人はロイターに「石油・ガスのリース権販売数は、過去最低水準になり、沖合風力発電産業を急速に拡大できる」との見方を示した。
バイデン政権が昨年7月に公表した計画案では、リース販売件数はゼロ─11件だった。