本日注視すべきは2つ。ひとつは、日本時間11に発表予定の中国指標データ。特に注目されるのは4-6月期の国内総生産(GDP) だが、市場予想は政府目標の7.0%を下回る6.8%(前年同期比)となっている。同国の輸入減少傾向が確認される中、GDPが市場予想をも下振れた場合は中国の景気減速リスクが意識され、中国株式市場及び日米欧の株式市場がが再び不安定化する可能性があろう。その場合、外為市場では資源国通貨売りと円買い優勢の展開が想定される。 AUD/USDは目先のサポートポイント0.7370レベル、AUD/JPYは91円トライの展開が想定される。
もうひとつの焦点はイエレンFRB議長による議会証言だろう。タカ派スタンスを前面に押し出すならば、「リスク回避のドル高」に警戒したい。この場合、USD/JPYはクロス円の下落に圧され、122円台の攻防へシフトする展開が想定される。122円台のサポートポイントは昨日相場をサポートした21日MA(122.97レベル)、ビッドが観測される122.50-40レベル、そして同じくビッドが観測されている122.00となろう。
【テクニカル分析コメント】-EUR/USD、トライアングルの攻防に注目
EUR/USD
レジスタンス
1.1177:トライアングル上限&一目/基準線(赤ライン)
1.1150:オファー
1.1143:21日MA(緑ライン)
1.1100:オファー
1.1059:10日MA(黄ライン)
サポート
1.0994:一目/雲の下限
1.0955:トライアングル下限
1.0950:ビッド
1.0916:7/7安値
1.0900:ビッド、下にストップ
焦点はトライアングルの攻防となろう。現在は日足の一目/雲の下限の攻防で神経戦が継続中。RSIの動向を考えるならば、トライアングル下限のトライを意識しておきたい。このテクニカルポイントをブレイクした場合の次の焦点は、ビッドが観測されている1.0950レベル、7月7日安値1.0916レベルそして1.09レベルとなろう。
一方、上値の焦点はトライアングルの上限となるだろうが、その前に10日MA、21日MAを突破する必要がある。
日足チャート