プラチナの転換に期待
目次
●為替:ユーロドルの流れ継続
●原油:一目均衡表で3役好転
●白金:上方への突破に期待
●ファンドの動向:引き続き円売りの整理に注意
東京商品市場は、為替との綱引きで動きが止まっています。
その中でも、注目しておきたい相場の流れや兆しについて、チェックしておきましょう。
為替:ユーロドルの流れ継続
春先からユーロは上昇していますが、2015年からのボックス相場の上限を突破、3年ぶりの高値になっています。
ドルインデックスでみると、ドル安の流れが続き、1年ぶりの安値にきています。
昨年後半、トランプ相場でドルは上昇しましたが、往って来いとなり、さらに昨年の安値まで下がってきているのです。
FRBの金融政策で利上げが遠のいたのが原因ともされていますが、私はトランプ政権の意向も働いているのではないかと見ています。
従って、ユーロドルの流れはまだ続くとみてよいでしょう。
原油:一目均衡表で3役好転
原油市場は、先月一時的に想定レンジの下限を割り込みましたが、今回もしっかりと戻ってきました。
一目均衡表では、雲を上に抜け、3役好転となりました。
ただし、原油相場は下値は限定的なら、上値も限定的で、ボックスの動きと見ています。
追っかけて買うことはせず、上値が止まると売り場となると感じています。
白金:上方への突破に期待
プラチナ相場は、一目均衡表の雲が上値抵抗になっていますが、雲を突破するなら、3役好転となるため、期待しています。
NYプラチナも東京プラチナも、MACDがゴールデンクロスになる兆しがあり、注目です。
ボリンジャーバンドの幅がさらに狭くなっており、相場は小さなレンジの突破待ちです。
ファンドの動向:引き続き円売りの整理に注意
ドル円相場では、円売りのファンドのポジションが溜まっている状態が続いています。
ドル円は、111円を割り込み、110円半ばまで円高が進んできました。
円売りポジションが解消されるなら、相場がさらに円高に傾きやすいため、こちらも引き続き警戒です。
当記事は、「セントラルマーケットコラム~経済金融・コモディティ~」からの転載です。またコラムでは、経済金融、貴金属のスペシャリストによるコラムも掲載しております。こちらもぜひご覧ください。
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