ドル円続伸はドル次第

発行済 2026-06-29 16:47
ドル円は6月22日週も底堅く推移し、2024年7月に記録した高値161円95銭に並んだ。同週の主要通貨の対ドル変化率では全通貨が下落し、ドル全面高となった。一方、円はドルに次ぐ二番手に位置したが、年初来の主要10通貨の名目実効為替レート騰落率では7番手と下位に沈んでいる。4月30日以降、約11.7兆円の円買い介入が実施され、6月には利上げも行われたが円は軟調なままだ。介入への警戒からドル買いの相手通貨として敬遠されている間、他通貨が円の代わりに売られた側面があり、円が必ずしも強いわけではないだろう。

6月の日銀金融政策決定会合における「主な意見」が公表された。基調的な物価上昇率が2%を超えて上振れするリスクへの警戒や、為替要因による輸入価格の上昇が指摘された。引き続き金融緩和度合いを調整していく方針が示されたほか、中立金利を2%程度とした上で数ヶ月に一度のペースで利上げを検討することが望ましいとの意見もみられた。6月26日発表の東京都区部CPIも生鮮食品・エネルギーを除く総合指数が前年比+1.9%とV字型に上昇に転じており、年内の追加利上げは必だ。

OIS市場ではニュージーランドに次いで米国の利上げが強く織り込まれている。ドル指数は2025年以降、大きく下落した後の戻り高値である102目前まで持ち直してきた投機筋のポジションをみてもまだドルロングに造成余地がありそうだ。ダラス連銀のWEIによれば4-6月期は前年比2.5%と推計されており、年内利上げの可能性は十分だろう。

2022年以降のドル高局面での円買い介入を振り返ると、2022年9月22日の介入では13営業日後、2024年4月29日・5月1日の介入では32〜41営業日後に介入当日の高値を回復した。今年4月30日以降の介入後も35営業日後に当日の高値を回復している。当面、介入警戒が続くものの、今の地合いであれば介入効果はやや限定的なものとなりそうだ。
 
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