米ドル は加速する貿易摩擦の懸念の中、現在トレードの中心として注目され上昇し続けている。
3月から始まったこの貿易摩擦の懸念により、トレーダーは米ドルを比較的安全な資産であり、成長が見込まれるとし買いに走った。一方、 日本円, スイス・フラン ,金は陰りを帯びている。
2008年に米国が最大の世界金融危機を引き起こした時、反直感的に投資家は資金を米資産に回し、米ドルの急騰を招いた。このため、日本円、フラン、金は下落した。これは、投資家たちは判断材料として、米国経済、政治、軍事の安定に信念をおいているということを示唆した。
この2008年のケースは現在にも当てはまっていると考えられる。
中国や欧州の経済が低迷し利上げに対し慎重である中、米国経済は順調に成長している。この好調な米国経済を受けて、連邦準備理事会（FRB）は金融引き締め姿勢をとっている。この金利差が広がる現在、米ドルが好まれている。この世界的な経済要因が、果たしてどれくらい米ドルを押し上げるだろうか？
米ドルは、上昇三角持ち合いを上抜けした（上図）。
トレード戦略
慎重なトレーダーは、だまし上げを避けるため、3％上抜けされるまで待つべきだろう。今ところ、1％の上昇でとどまっている。次にリターンムーブ（戻り）でサポートラインを割らないことを確認し、大陽線で上昇するまで待とう。
トレード例
- エントリー: 95.50（3%増の98.36まで上抜け後）
- 損切り: 95.00
- 損切り幅: 50 pips
- 目標価格: 98.80,
- 利確幅: 380 pips
- リスクリワードレシオ: 1:7
一般トレーダーは2%の上昇で十分であろう。そしてリターンムーブ（戻り）を待ちいいエントリーを待とう。しかし、それによるトレンドの確認までは必要ない。
トレード例
- エントリー: 95.50（ 2%増の97.4まで上抜け後）
- 損切り: 95.00, psychological round number
- 損切り幅: 50 pips
- 目標価格: 98.80, based on pattern height
- 利確幅: 380 pips
- リスクリワードレシオ: 1:7
積極的なトレーダーは、1%の上抜けをされている今、ロングエントリーするだろう。トレードマネジメントとして、三角形持ち合いの下限にストップロスをおこう。
トレード例
- エントリー: 95.50（1%増の96.45まで上抜け後）
- 損切り: 95.00
- 損切り幅: 50 pips
- 目標価格: 98.80,
- 利確幅: 380 pips
- リスクリワードレシオ: 1:7
注目点：上記すべての目標価格とストップロスは同一である。唯一の違いは、トレンドの確定度合いである。