最近たびたびEU離脱合意への期待で英ポンドが上昇することがあるが、今朝もそのような要因で上昇した。
これはBBCが英国のラーブ欧州連合離脱担当相が閣僚会議の後で、報道陣に向けてサムズ・アップ(親指を上げ)、EU離脱合意で何か進展があることを指し示した後に起こった。結果的に、英ポンドは日次最高値まで上昇した。
もし、あなたが為替トレーダーならば、このラーブ氏のハンドジェスチャーに対する報道陣の解釈はトレードのサインとして相応しいだろうか?ハンドジェスチャーの本当の意味は分かってはいない。
ある新聞社は、ラーブ氏とジェレミー・ハント英連邦大臣は、同じ会議の席でメイ英首相に圧力をかけEUが主張している「バックストップ案(英国・北アイルランドとアイルランドの国境をめぐる問題の解決に向けた提案))」は曖昧である為、譲歩しないよう警告する予定であると伝えている。
要するに、トレーダーのサムズアップの意味の意味に基づいてしているトレードは全く逆に働く可能性もある。もし、そのような場合はまた交渉は長引くことになるだろう。
一方で、おそらくトレーダーにとって唯一有益なシグナルはチャートのテクニカルだろう。
英ポンドは、4月以来の下降チャネルラインとの上限と、50日と100日の移動平均線によって拒まれ、1.3100以下のレベルで苦戦している。
英ポンドは、日次最高値である1.3083に達した後、これらの抵抗ラインによって下落した。RSIも、9月20日以来の下降トレンドラインを上抜けしてはいるが落ち始めており、上昇勢いが衰退している。
トレード戦略ーショートエントリー用意
慎重なトレーダーは、1.2700を下回り安値を記録し下降トレンドを確認した後でエントリーできるだろう。特に、10月の安値は8月を通してサポートになっていたためこのラインは重要だ。
トレード例
- エントリー: 1.2600
- 損切り: 1.2700
- 損切り幅: 100 pips
- 目標価格: 1.2300
- 利確幅: 300 pips
- リスクリワードレシオ: 1:3
一般トレーダーは、上昇が失速したあとでショートできるだろう。失速は、大陰線によって確認しよう。
トレード例
- エントリー: 1.3085
- 損切り: 1.3100
- 損切り幅: 100 pips
- 目標価格: 1.2700, 8月と10月の安値によってサポートされる
- 利確幅: 300 pips
- リスクリワードレシオ: 1:3
積極的なトレーダーはいまショートするだろう。
トレード例
- エントリー: 1.3050
- 損切り: 1.3085, 今日の高値
- 損切り幅: 35 pips
- 目標価格: 1.2750
- 利確幅: 300 pips
- リスクリワードレシオ: 1:9