💎 すべての市場で隠れている割安株をお示しします始めましょう

AT&T対BCE:大手通信2銘柄、長期投資家が買うべきはどちら?

発行済 2019-06-14 17:44
更新済 2020-09-02 15:05
US500
-
T
-
NFLX
-
US10YT=X
-
BCE
-

FRBによる利下げ観測が高まる中、配当銘柄が買い時になっている。

FF金利先物を考慮すると、現在2.5%の政策金利は2021年までに1.5%へ引き下げられることが織り込まれていることが窺える。

ブルームバーグによると、10日時点で年内の利下げ確率は98.1%を織り込んでいるという。

FRBのハト派姿勢が強まる中、米10年債利回りは2.065まで低下している。

一方で、AT&T(NYSE:T)とBCE(NYSE:BCE)の年間配当利回りはそれぞれ6%、5%を超えている。

現在の金利環境においてこの配当利回りは非常に魅力的であると言える。

それではこれらの企業のリスクを吟味してみよう。

AT&T

世界最大の通信キャリア、米AT&T株は過去2年間で15%以上低下している。13日は32.18ドルで終値を迎えた。

なお同時期の2年間でS&P 500は18%以上上昇している。

AT&T

消費者が従来の有料テレビからネットフリックス(NASDAQ:NFLX)等の手頃な価格のエンタメに流れる中、AT&Tは改革に向け取り組んできた。

同社は前年、HBOやCNN等の人気テレビチャンネルを有するタイム・ワーナーを850億ドルで買収した。

しかしこの買収でAT&Tの負債は膨らみ、運営も複雑になった。

同社は1690億ドルの負債を抱えている。タイム・ワーナー買収による負債の4分の3は年内に支払われる見通し。

AT&Tの予想配当利回りは6.67%、四半期EPSは0.51ドル。同社の再建が結実しなければ150億ドルの配当額は今後引き下げられる可能性がある。

BCE

カナダ通信最大手のBCEは、同国内3大キャリアの一角として支配的なポジションを獲得している。

同社は通信ネットワークや家庭用インターネット、メディア運営など事業を多角化しており顧客数は堅調に増加している。

BCEは過去5年間で適切に投資を行い、積極的に株主還元を行ってきた。

また、同社はインターネット通信の高速化や5G通信実装に向け巨額の投資を行ってきた。

AT&Tとは対照的に、BCE株は今年18%上昇し堅調に推移している。12日は46.88ドルで終値を迎えた。

BCE

BCEは年間5%の増配を行う方針を維持している。増配に向けキャッシュフローを改善すべく、一連の買収を行ってきた。

直近では2017年にマニトバ・テレコム・サービシズを買収しており、売上高・純利益ともに改善されている。

配当方針として、同社はフリーキャッシュフローの65-75%を配当に充てている。

この方針に沿って、BCEは2008年10-12月期以降の10年で年間配当額を倍増させた。配当額は現在1株あたり2.37ドルで、配当利回りは5%を超えている。

総括

これらの2銘柄は堅実な収入を望む長期投資家には良い選択だ。

市場の先行きが不透明になる時期でも、これら通信大手銘柄のボラティリティはさほど増大しない。通信サービスはすでに生活インフラとなっており不況にも強いことが主な理由だ。

キャッシュフローも安定しており、長期保有銘柄としてはうってつけだ。

我々がAT&TとBCEから選ぶなら、安定した株価と負債の少なさを理由として後者に軍配が上がる。

AT&Tの配当利回りは魅力的ではある。しかしタイム・ワーナーの巨額買収による負債額を考慮すると、長期投資家にとっては幾分リスキーな選択と言えるだろう。

最新のコメント

次の記事を読み込み中です
当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます