・1月29日大引け後、2019年第4四半期(10-12月期)決算報告
・予想売上高:208億8000万ドル
・予想EPS:2.52ドル
フェイスブック (NASDAQ:FB)は29日、第4四半期決算を報告する。前年同期と同様に、規制当局の影響をある程度受けるものの、力強い決算となることが見込まれている。
同社への期待感から、過去12ヶ月に渡って同株は上昇しており、1月22日には最高値である222.75ドルを記録した。
フェイスブック単体の成長は鈍化しているものの、その他のサービスで急速にユーザー数を伸ばしている。
このことを受け、アナリストは同社の収益と利益に対して楽観的な見通しを立てている。第4四半期決算における、同社の予想売上高は前年同期比23%増の208億8000万ドル、予想EPSは前年同期比6%増の2.52ドルとなっている。
フェイスブックは依然として成長
フェイスブックの株価は2018年の安値から約70%高となっている。同社は規制当局との問題や批判の影響を上手く乗り切った。
第3四半期決算(7-9月期)では、フェイスブックの月間のユーザー数が3500万人増となった。その内、衰退の兆しを見せていた北米市場では300万人増となった。フェイスブックの新機能であるストーリーやフェイスブック傘下のインスタグラムが人気となり、同社の広告収益を押し上げた。調査会社のイーマーケターによると、同社の広告収益は2018年の91億ドルから2019年には150億ドル以上まで上昇すると見られている。
また、同社の営業利益率は依然として高水準である。第1四半期が22%、第2四半期が27%、第3四半期には40%まで上昇している。
とはいえ、規制当局との問題は依然として懸念材料である。独占禁止法やデータ収集慣行など様々な問題が提起されている。
米司法省や連邦取引委員会、司法長官などは、フェイスブックを独占禁止法違反で調査している。また、2020年の大統領選後、同社は政治的な圧力に晒されるだろう。
総括
フェイスブックの抱える懸念材料が、すぐになくなることはないだろう。10月のアナリスト向けの電話会議では、ザッカーバーグCEOは2020年を「非常に厳しい年」であるとした。
しかし、フェイスブックほど世界規模で強力なプラットフォームは他にない。フェイスブックは今後、今の地位を退くことはないだろう。