アマゾンやウーバーのビジネスをAIが破壊? 米投資大手が警告
Investing.com - 米国のハイテク株に投資してきた個人投資家が今後、日本株にも投資対象を広げるなら、注目すべき企業の一つがメルカリ(東証:4385)だ。
国内の月間利用者数は2400万人を超え、年間の流通取引総額(GMV)は1兆2800億円以上。フリマアプリから決済・金融サービスへと事業を拡大し、2026年6月期には売上高が前期比19%増、営業利益が58%増と、着実に利益を伸ばしている。
マーケットプレイス型アプリを起点に、金融サービスやAIを新たな成長の柱に育てようとする事業モデルは、米国のハイテク企業への投資に慣れた人にも理解しやすい。国内事業が収益の柱であるため、為替変動や中東情勢の緊迫化による直接的な影響も比較的受けにくい。
そのメルカリに、新たな成長への期待が浮上した。
米メタ・プラットフォームズ(NASDAQ:META)は10月23日、AIエージェント「Muse(ミューズ)」の日本での提供を開始し、メルカリとの連携を進めると発表した。これを材料に、メルカリ株は同日の東京市場で前日比7%高の3,704円に急騰した。
この取り組みは、メルカリの成長をさらに加速させる可能性がある。しかし、株価がすでに大きく上昇した今、投資しても遅くはないのだろうか。
仮に100万円を投資するとしたら、一度に購入するよりも、株価の動きを見ながら何回かに分けて買うべきかもしれない。では、どの程度の株価を買い時の目安とすべきなのか。
ここではInvesting.comの投資特化型AI「WarrenAI」に分析を求めてみることにした。
アナリストが示す上昇余地は36%
WarrenAIによると、23日の終値3,704円に対し、InvestingProが算出したフェアバリュー(適正価値)は3,427円で、現在の株価を約7%下回る。一方、アナリストの平均目標株価は5,037円と、現在値から約36%の上昇余地がある。
この評価の違いは何を意味するのか。WarrenAIは、メルカリの成長力を評価する一方、「短期的には急騰後の調整リスクがある」と指摘している。
今回のMuseとの連携でメルカリは、商品の検索や購入、出品といったプロセスにAIを導入することで、取引量を増やせる可能性がある。米金融大手シティのアナリストも、「AIエージェントが購入だけでなく、煩雑な出品作業も担うことで、取引量の増加が見込まれる」と指摘した。
ただし、連携の具体的な仕組みや収益への貢献はまだ明らかになっていない。WarrenAIは、メルカリの既存事業の成長が株価を支える一方、AI連携による新たな利益の拡大を評価するには、もう少し時間が必要との見方を示している。
100万円の投資で36万円の利益を狙える?
それでは、今からメルカリに100万円を投資するとしたら、どの程度のリターンが期待できるのだろうか。アナリストの平均目標株価5,037円を基準にすると、10月23日の終値3,704円からの上昇余地は約36%。仮に100万円を投資し、株価がこの水準まで上昇すれば、投資額の評価額は約136万円となり、36万円の含み益が得られる計算だ。
一方、WarrenAIが示したフェアバリュー(適正価値)の3,427円まで下落すれば、約93万円に目減りする。もちろん、株価がそれ以下に下がる可能性もある。
それでも、メルカリの成長力に期待する投資家にとって、アナリストが現在の株価を36%上回る目標を掲げていることは魅力だ。では、少しでも有利な株価で購入し、リターンを高めるにはどうすればよいのか。
WarrenAIは、現在の株価で100万円を一括投資するのではなく、今後1〜3カ月をかけて4回に分けて購入する戦略を提案した。
具体的には、まず3,600〜3,700円で10万円分を購入し、決算前後に3,400円台まで調整した場合に30万円を追加。さらに3,300円台まで下落すれば35万円を買い増し、残る25万円は株価が4,000円前後まで上昇し、上昇基調が確認できた場合の購入資金として残すというものだ。
この戦略で、4回の購入が想定価格帯で成立した場合、平均取得単価は約3,539円となる。仮に株価がアナリスト平均目標の5,037円まで上昇すれば、100万円が約142万円に増える計算だ。ただし、買い付け条件がすべて成立するとは限らず、目標株価への到達が保証されるわけでもない。
11月12日の決算で見るべきポイント
今後の重要な節目となるのが、11月12日に予定されるメルカリの2027年6月期第1四半期決算発表だ。
メルカリは2026年6月期に国内の流通取引総額(GMV)を約15%伸ばし、営業利益も58%増加させた。次の決算でこうした成長が続いていることが確認できれば、急騰した株価を支える材料になりそうだ。
WarrenAIも、GMVの伸びや利益率の改善を、今後の株価を左右する重要なポイントに挙げている。さらに、Museとの連携について、具体的なサービスの開始時期や収益化の見通しが示されるかも焦点となる。
メルカリはすでに国内有数のプラットフォーム企業として成長しており、メタとの連携はその成長をさらに後押しする可能性がある。しかし、今の株価が絶好の買い場であるとは限らない。WarrenAIの分析が示しているのは、メルカリの成長力を評価しつつも、株価水準を見極めながら投資のタイミングを分散するという戦略だ。
メルカリ株は今後2年でどこまで上がる? WarrenAIに聞いてみる
【免責事項】 本記事は情報提供のみを目的としており、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。記事中の株価予測、目標株価、投資シミュレーションは将来の投資成果を保証するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。







