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Daily Commentary - 07月16日2013年

発行済 2013-07-16 17:51
更新済 2019-12-18 20:45
EUR/USD
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GBP/USD
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USD/JPY
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AUD/USD
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AUD/CAD
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AUD/NZD
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GC
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概観

昨晩の動きは、中央銀行が為替市場において果たす昨今の重要な役割を浮き彫りにした。コモディティー通貨の間には、かなりの相違が存在する。AUDは昨晩、G10通貨の中で最高のパフォーマンスを示し、NZDがこれに次ぎ、CADは(JPYに次ぎ)2番目に悪いパフォーマンスを示した。CADが、米国経済に影響されているのは明らかで、米国では昨日の6月の小売売上高が期待外れの結果となり、市場の予想を下回る上昇となった。カナダ銀行は、スティーブン・ポロズ新総裁の下での初めての会合を明日開催するが、大半のエコノミストは、声明は引き続き変化のないものとなると予想している。一方、オーストラリア準備銀行(RBA)は、7月の会合の2つの議事録を発表した。この議事録により、理事たちが、AUDの最近の下落によって、インフレ見通しが「若干上昇傾向」にあると考えていることが明らかにされた。これにより、来月のRBAの会合での利下げの可能性は後退し、AUD/USDは急騰した。AUD/USDのラリーは終了し、投機家は、これらの水準でショートすることを-平均回帰への期待から、おそらくAUD/CADをショートすることも-考えた方がよいだろう。私の見解では、現時点では、中国の景気鈍化の可能性の方が、米国の景気鈍化の可能性よりも高いとみられるため、AUDは、CADよりも脆弱であると考えられる。NZDに関しては、第二四半期のインフレ率が予想を下回り、これによりニュージーランド準備銀行は、予想よりも長い期間金利を低く据え置くことができると考えられる。しかし、NZDは引き続き対USDで強含んだ。中国の景気鈍化は、ニュージーランドよりもオーストラリアに打撃を与えると考えられることから、私は引き続きAUD/NZDの売却を選好する。今回の上昇が良い機会かもしれない。一方、JPYは、さらなるハト派的なコメントが、明日発表される最近の政策決定会合の議事録の中に記載されたとみられることから、G10通貨の中では最悪のパフォーマンスとなった。

今日はCPIの日である!CPIが、英国、ユーロ圏、米国で発表される。最近の懸念が、インフレ率が低すぎるのではないかというものであることを考えれば、インフレ率が上昇すれば、デフレを防ぐためにさらなる異例の金融政策を導入する必要性が減退するため、その通貨は支えられるだろう。英国の製造業価格指数、消費者物価指数が本日発表される。イングランド銀行の金融政策委員会は、2つの主要な懸念のうちの一つは、「インフレ率が目標を持続的に上回ることに対する予想インフレ率の潜在的な反応性」である。このため、インフレ率が、実際に目標を上回って持続的に推移する兆候が浮上すれば、さらなる量的緩和を抑制するものとして認識され、これがGBPに対してプラスに働くと考えられる。本日のデータは残念ながら、まちまちな様相を呈すると予想される。前月比は統制されているが、前年比での上昇率は加速している。ユーロ圏の6月のCPI確報値は、速報値に過ぎないが、予想では前年比+1.2%を示すとされている。7月のZEWは、ドイツの景気は一定の改善を示すと予想され、製造業受注指数が鈍化し、輸出が減少していることを考えれば、そうした結果は意外なものとして受け止められるだろう。これらのデータにおける表面的な楽観性が、EURにとってプラスに働く可能性は高いだろう。

米国では、6月のCPIが前月比+0.1%から加速して、0.3%の伸びを示すと予想され、コアCPIは5月の0.2%と同様の伸びを示すと予想される。前年比ベースでは、主要CPIが加速するとみられるが、コア値は、若干減少するだろう。これらの数値は、インフレ率が低すぎるというFOMCメンバー間に拡がる懸念を和らげるのに役立ち、量的緩和からの後退への道筋を非常にわずかではあるがスムーズにする上で役立つだろう。このことが、USDにとってプラスに働くだろう。米国の6月の鉱工業生産指数は、5月の横ばいから加速に転じ、前月比0.3%の上昇が予想される。5月のユーロ圏鉱工業生産指数は、前月比-0.3%で、英国の鉱工業生産指数は、前月比変わらずであったため、米国のこの数値は、米国経済の回復力と力強さを再び示すことになり、これがUSDにとってプラスに働くだろう。最後に7月の全米住宅建築協会(NAHB)指数は、52から再び51へと小幅な下落を示すと予想される。しかし、それでも50は上回っており、貧しいと答える人よりも暮らし向きが楽であると答える人の数の方が多いことを意味している。先月の数値は、7年ぶりの高水準となり、前月比では2002年以来最高の伸びを示したため、若干の低下は驚くに値しない。住宅建築業者の間では、住宅ローン金利の急騰(昨年11月の低水準から120bpの上昇)に直面して、信頼感が持続しており、これが、バーナンキ議長率いるFRBに、住宅市場を縮小させることなく、量的緩和を縮小することができるという自信を与える上で役立つだろう。

マーケット

EUR/USD

EUR/USDは、事実上昨日からほとんど変わっていない。欧州時間中に下落し、1.2990でサポートを見出した後、反発した。トレンドは引き続き上昇傾向である。レジスタンス水準は、1.3140、1.3200で見出すことができ、サポートは1.2990と1.2890で見出すことができる。

USD/JPY

USD/JPYは昨日上昇し、100.00水準を上方突破したが、トップ・ボリンジャーバンド(4時間)水準の上方突破に失敗した後、その上昇幅の半分を失った。見通しは引き続き強気であると予想されるが、一定のさらなる下落の可能性はある。レジスタンス水準は100.70と101.35に、サポートは98.60と97.00に現れる。100円水準は引き続き常に重要な水準である。

GBP/USD

GBP/USDは、若干下げてその日を終えた。ちょうどEUR/USDのように、欧州時間中に下落した後、その下落幅の大半を取り戻した。レジスタンス水準は1.5180と1.52780に、サポートは1.5050と1.4950に現れる。

Gold

• 金は、昨日、下落に見舞われ、ミドル・ボリンジャーバンド(4時間)前後のタイトなレンジで取り引きされた。レジスタンス水準が1300.00と1343で、またサポートが1260.00で見出された後、1226.50で見出される。

原油

• WTIは、上下動に満ちた変動の激しい一日となった後、若干上昇した。WTIは、本日の取引時間中の早い段階でその上昇幅を喪失し、106.70でレジスタンスを見出した。ストキャスティックが買われ過ぎの領域にあり、2週間にわたる力強い上昇トレンドラインの下方突破が目前に迫っているため、本日は、下落傾向を示す可能性が非常に高いと考えられる。レジスタンス水準は、106.70と107.40で、サポート水準は105.40と103.90に見出される。

通貨レートベンチマーク - 今日の勝者と敗者

マーケット概要

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