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Daily Commentary - 07月11日2013年

発行済 2013-07-11 17:25
更新済 2019-12-18 20:45
概観

市場はついにイメージを掴んだようだ:

量的緩和を「縮小」するかどうかというFRBの決定は、金利を引き上げるかどうかという決定から、完全に分離されている。6月のFOMC会議の議事録は、FOMCの約半数のメンバーが、資産買い入れを年末までに終了したいとしている(すべてのFOMCメンバーが投票するわけではなく、したがって、これが投票権のあるメンバーの半分を意味するわけではないことに留意)ものの、4分の3が、2015年かそれ以降の一定の時期まで、最初の利上げが行われることが正当化されることはないと考えていることを示した。バーナンキ議長は、「足元では高度な金融緩和政策が、米国経済において必要とされていることだと結論づけるしかない」と、議事録発表の2時間後に発言した。また彼は、FRBが設定した6.5%という失業率目標は必須であるが、利上げにとって十分な水準ではないということも明らかにした。すなわち、利上げが検討される前に、失業率が6.5%を達成していることは必要であるが、その水準に達したという理由だけで、自動的に金融引締めを実施し始めるわけではないということである。

これら2つの問題の分離とバーナンキ議長のコメントによって、為替市場は、FRBがいつ金融引締めを始める可能性があるかということに関して再考することとなった可能性があるが、方向性の違いは依然として明らかである。米国において、中央銀行が直面している主な課題は、いつそしてどのように、異例の刺激策から撤退するかということであり、その他の中央銀行における問題は、その国の経済を支えるために、さらに何ができるかということである。この方向性の違いは、今後USDを支える可能性があると考えられる。本日のリトレースメント-特にEUR/USDにおけるテクニカル要因(下記参照)によって助長された-は、テクニカル要因を理由として、もう数日間続く可能性があるが、単により良好なエントリー水準に役立つものとなり、ひいては、USDにおけるファンダメンタルな要因に基づく新たなアップレッグに役立つものとなるだろう。

本日発表されるユーロ圏の指標に主なものは見当たらない(フランスのCPIのみである)。米国では、週1の失業保険申請件数が、為替市場にとって何等かの影響をもたらすだろう。新規失業保険申請件数は、最近の34万人の水準前後を維持するとみられるが、失業保険件数は、引き続き若干の増加を示すと予想される。米国の労働市場に対して極端に焦点が集中していることを考えると、FRBのコメントという面では、これらの数値は、かなりの変動を招く可能性があり、特に2つの数値が互いに矛盾しているときには特にそういうことが起こり得る。

マーケット

EUR/USD

• そうではなかった。1.2800にあるヘッド・アンド・ショルダーズ・ネックラインからの突破は、EUR/USDのヘッド・アンド・ショルダーズ・フォーメーションが確認されなかったと考えられる最初のシグナルであった。ショート・カバリングが同ペアを1.2830のレジスタンスまで推移させ、RSIオシレーターとストキャスティック・オシレータによって示唆されているとおり、1.2855へのブレイクアウトが、強力なUSDの弱気モメンタムを受けて実現した。FRBの議事録は、多くのFOMCメンバーが労働市場における一層の改善を確認したいとしていることを示したため、100pipの上昇を招き、その後、大幅なリトレースメントにより、2012年下半期の大規模なラリーの50%リトレースメント水準でサポートを見出した。バーナンキ議長の極端にハト派的なスピーチによって、大規模なUSD売りが生じ、昨晩はEUR/USDの上昇が続いた。しかし、最も重要な動きは、50日移動平均と200日移動平均に加え、前述のラリーの38.2%リトレースメント水準の見られる1.3055~1.3075領域からの突破の後に訪れた。レジスタンスは1.3200に現れ、リトレースメント後のサポートは、1.3075の重要な水準に現れた。

• 1.3200を上回るレジスタンスは、1.3230~1.3250の領域に見出され、その後1.3300に見出される。一定のサポートは、1.3115に見られ、強力なサポートは、1.3055~1.3075領域に見られる。

USD/JPY

USD/JPYは、過去24時間で、大幅に変動し、101.00にあるトレンドライン・サポートと100.80の重要なサポート水準を突破すれば、急激に下落し、100.00のサポートと、100.40のレジスタンスの間で取引レンジを形成するだろう。FOMC会議の議事録は、大幅な変動を招き、USDは極度に下落し、50日移動平均で日中の安値を更新した。しかし、USD/JPYの最大の低下は、この水準の下方突破の後に現れ、大量売却の後のサポートは、98.25で見出された。今朝も変動が続き、日銀の黒田総裁のスピーチを市場が待ち望むなか、日銀は、マネタリーベースを据え置いた。

• 重要なサポートが、安倍首相後のラリーの23.6%リトレースメント水準が見られる97.90~98.10領域に現れる可能性は高く、その後、試されたサポートが97.05に現れるだろう。98.80を上回るレジスタンスは、99.45~99.70領域に現れる可能性がある。

GBP/USD

GBP/USDは当初、1.4920のレジスタンスを突破し、USDがテクニカルに弱含むと同時にサポートに転じた。FOMCの議事録が引き金となり、GBPは完全に反転して、一定の上昇が生じたが、これと同じことが、バーナンキ議長のスピーチ後に生じることはなく、複数回の突破を招き、最終的にレジスタンスは、2つの重複するフィボナッチ水準が見られる非常に重要な1.5200に現れた。

• 1.5200~1.5220領域からの突破により、次のレジスタンスは1.5270に現れるだろう。重要なサポートは、1.5125~1.5140領域に見出され、次のサポートは1.5040に見られる。本日、何等かの重要な動きがあるとすれば、英国のニュースはないため、USDに関連するものになるだろう。



• こうした市場のリバーサルのなか、金でさえ、どうにか輝きを取戻し、昨日の朝から2.4%上昇し、1244ドルのサポートから反発して、FOMCの議事録を受けて1259ドルのレジスタンスからの偽のブレイクアウトが生じ、バーナンキ議長のスピーチが、1259ドルと1269ドルのレジスタンスからの突破を招き、レジスタンスは、リーマンショックによる金のラリー後の38.2%リトレースメント水準が見られる1285ドル~1289ドルの重要な領域に現れるだろう。

• 次の重要なレジスタンス水準は1302ドルで、その後は1320ドルである。一定のサポートは1269ドルと1259ドルに見出される。

原油

• WTIは、昨日主な上昇資産となり、この上昇はWTIに限られたもので、ブレントは、昨日の朝と同水準で概ね推移した。原油備蓄における予想よりも大幅な減少が、105.45ドルからの突破を招き、次のレジスタンス水準は107.00に見られる。

• サポートは、現在、105.45ドルと104.50ドルにある。107.00を上回るレジスタンスは、108.00に見られる。

通貨レートベンチマーク - 今日の勝者と敗者

マーケット概要

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