目次
●原油:引き続き要警戒
●ゴム:当面の天井はつけた!?
●ドル円:中長期では円安期待も目先は円高に注意
●白金:上昇トレンド維持
原油:引き続き要警戒
NY原油は引き続き、50-55ドルでのボックス圏。
その中でも、ファンドの買い越しはさらに増え、引き続き過去最高水準を更新しています。
このファンドの買い積み増しには、引き続き警戒が必要です。
需給要因では、OPECの減産が1月は80%以上の遵守率、本格的に減産に取り組んできている印象です。
一方、米国はシェールオイルの掘削リグの稼働数が増加しており、このOPECの減産と米国シェールオイルの増産という綱引き状態になっているのが現状です。
ゴム:当面の天井はつけた!?
350円以上はリーマンショック前の水準でやりすぎではないかと懸念していましたゴム相場は、一時360円を超えましたが長くは続かず3-4日で50円ほど急落しました。
上海休場期間中に踏み上げ(売り方の損切り)で急伸、踏み上げが一巡すると急落するという激動の週になりました。
結局は上海市場が再開する前に、休場前の元の位置に戻るという、往って来いの相場でした。
商品相場の初心者の方は、手を出しづらい相場になっています。
高値では、脳天五寸釘が刺さり、当面の高値をつけたと見ています。
大きな戻りがあれば、売りで臨みたいところです。
ドル円:中長期では円安期待も目先は円高に注意
ドル円は、日足では先月に移動平均線がデッドクロスになり、週足ではMACDがデッドクロスになりつつあるなど、軟調になっています。
年初から警戒していたファンドのポジション調整が、今まさにでている状況です。
現在は、112-115円のボックスの動きですが、今週予定されている日米首脳会談を前に、下限を試す展開です。
ただし、長期の円安の見方は変わっておりません。
白金:上昇トレンド維持
本命の白金ですが、NY白金は1000ドル、東京白金は3600円でもみ合いになっています。
目先、注意すべきは、ファンドの買いがやや警戒を意識するレベルであるということです。
取組に対する比率が60%を超えています。
取組高をみると、海外と東京ともに減少しています。
おそらく、利食いの水準として建玉を決済するいい場面だったのだろう推測できます。
ただし、上昇トレンドは維持しており、相場がもみ合いの中でのこの取組高の調整は、買い方としては逆に好都合かもしれません。
引き続き、本命の白金は調整の中で、買い場を模索する段階です。
当記事は、「セントラルマーケットコラム~経済金融・コモディティ~」からの転載です。またコラムでは、経済金融、貴金属のスペシャリストによるコラムも掲載しております。こちらもぜひご覧ください。
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