EUR/USD の18日の終値は、0.14%高となり1.1336となった。ユーロは年初来たった約1%下落であり、現在の下降トレンドを転換させることはできるだろうか?一部のアナリストは、回復の見通しを立てているが、我々は賛同できない。現在の下降トレンドが続くと考えられる。
ユーロが回復するという楽観的な見通しは、今月初旬に発表があったユーロ圏の失業率、製造業 PMI、鉱工業生産、小売売上高、総合PMIなどの経済指標が、予想を上回って良かったことに起因しているだろう。そして、 クレディ・スイスのアナリストは、このようなアップサイドなユーロ圏の経済指標のサプライズはユーロが今後3ヶ月以内に強気相場になることを意味するという。
しかし、ユーロは依然として弱気であることが、テクニカルチャートからみてとれる。
ユーロは2日間の持ち合いを上抜けし、下降チャネル底の1.12の水準からの上昇を再開している。しかし、この上昇は依然として下降チャネルラインの中であることは変わりない。そして、3月の安値は11月の安値を更新していることは、下降トレンドは継続中であるといえる。
ユーロの下降チャネルは昨年6月以降続いている。そして、その中でヘッド&ショルダーコンティニュエーションパターンを形成しており、そのネックラインは今日テストされた形である。
50日と100日の移動平均線は、3月初旬の抵抗ラインとして機能し、その上には200日移動平均線が下降チャネルの上限に控えている。
トレード戦略ーショートエントリー準備
慎重なトレーダーは、ネックラインが抵抗ラインとして機能し、終値は1.1300より下になるか見極めよう。
一般トレーダーは、ネックラインより下の1.1340で終値を迎えたらショート。
積極的なトレーダーは、現在ショート。
トレード例
- エントリー: 1.1350
- 損切り: 1.1370, 50 & 100 MAより上
- 損切り幅: 20 pips
- ターゲット価格: 1.1250, 2月の安値
- 利確幅: 100 pips
- リスクリワードレシオ: 1:5