米株式相場は4日続伸。S&P500種株価指数は最高値を更新し、2000の大台にあと10ポイント未満に迫った。米連邦公開市場委員会(FOMC)が景気刺激策を継続するとの楽観が背景にある。
S&P500 種 株価指数は前日比0.3%高の1992.37と終値ベースで最高値。4日続伸は過去2カ月で最長の連続高。ダウ工業株30種平均は60.36ドル (0.4%)高の17039.49ドルで終えた。17000ドル台で引けたのは7月24日以来初めて。バンク・オブ・アメリカ(BOA)が4.1%高にな るなど金融株が上げを主導した。ヒューレット・パッカード(HP)は5.4%上昇し、ハイテク株をけん引した。
この日発表された他の統計としては、7月の米中古住宅販売が減少を見込んだ市場予想に反して前月比で増加し、10カ月ぶりの高水準をつけた。借り入 れコストの低下と住宅在庫の増加が寄与した。米民間調査機関コンファレンス・ボードが発表した7月の米景気先行指標総合指数(LEI)は前月比0.9%上 昇した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値を上回った。 朝方発表された先週の新規失業保険申請件数は、前週比で予想以上に減少した。イエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長はただ、労働市場の一様でない回復 を理由に緩和継続をこれまで強調している。この日からワイオミング州ジャクソンホールでカンザスシティー連銀主催の年次シンポジウムが始まる。イエレン議 長は22日に講演する。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁も話す予定。
欧州株式 市場では指標のストックス欧州600指数が月初来高値を付けた。ユーロ圏のサービス業と製造業の経済活動が鈍化したことを背景に、欧州中央銀行(ECB) に回復支援に向けた追加措置を迫る圧力が高まるとの観測が強まった。オーストリアのライファイゼン ・バンク・インターナショナルは11%上昇。第2四半期純利益がアナリスト予想を上回ったことが手掛かり。スイスの歯科インプラントメーカー、ノーベル・ バイオケア・ホールディングは3.9%高。2014年の利益率見通しを引き上げた。一方、英フレシニーヨを中心に鉱山株が値下がり。ストックス欧州600 指数 は前日比0.7%高の337.51で終了。8日以降では3.9%上げている。ブルームバーグのまとめたデータによれば、この日の取引高は30日平均を 22%下回った。
東京株式相場は反落。今晩に予定されているイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を見極めようとする雰囲気が 出たほか、連騰に対する反動も警戒された。建設や鉄鋼、精密機器株などが下げた。TOPIX の終値は前日比5.12ポイント(0.4%)安の1286.07、日経平均株価 は47円1銭(0.3%)安の1万5539円19銭。日経平均は10日ぶりに下落した。
小麦相場は続伸。
銅先物は反発。
インヂア砂糖輸入禁止の背景に砂糖先物相場は反発。