一家に1冊――投資家のための「座右の書」!
バブル・不況・金利・戦争・物価・原油・不動産などの推移がひと目でわかる
現在は過去のいつごろか?
市場の節目には目を通す「座右の書」!
ウォール街は、表面的には常に変化している。しかし少し掘り下げれば、ちょっとした出来事や興味深い現象がほぼ毎日起こっては消えていくだけで、本当に重要なことは長い年月を経ても変わらないことがすぐに分かるだろう。実際、今日金融界で起こっていることは歴史のなかで何度も繰り返し起こっており、そのときを基に作成された金融チャートにサイクルやトレンドとしてとらえられている。そこで、これらのチャートを正しく理解すれば、今日のマーケットが今後どのように動いていくかはっきりと分かり、最高の投資判断が下せるようになる。
優秀なマネーマネジャーで金融コラムニストとしても尊敬を集めるケン・フィッシャーはこの重要性を理解し、本書を復刊させた。信頼できるこれらのチャートの多くは現代の金融市場のスナップ写真で、株価が売り上げや収益、配当、キャッシュフロー、資産などといかに密接に関連しているかを示している。それ以外にも、20世紀初期当時のチャートや、それよりも古いチャートなども紹介されている。各チャートには、フィッシャーが視覚化と呼ぶ説明が添えられており、チャートの由来や歴史的な重要性、そして何より重要な今日のマーケットとどのような関連があるかが分析されている。
株式市場で利益を上げるためには一過性の動きにではなく、単純なステップに集中することがカギとなる。あらゆる事例をチャートして初心者でも分かるように視覚化し、それに添えられた情報がいっぱい詰まった説明はチャートのどこに注目すればいいのか、なぜそのことが重要なのかを教えてくれる。また、「ウォール街のワルツ」と呼ばれる高度に調整されたダンスに対する新たな見方と、投資に関する詳細かつ不朽の洞察がすべての投資家にとって金言となっている。これらは毎日の投資活動を格段に向上させてくれるだろう。
「ウォール街のワルツ」は、戦争や革命や不況やインフレを乗り越えて200年以上続いている。バブルと崩壊のサイクルを繰り返しながら独自のリズムで世界中を駆け巡っているのだ。もしワルツを踊りたいのなら、本書に掲載された90枚のチャートが実践的な指針となってくれるだろう。そして、明日でも10年後でもかまわないが、投資家たちが熱狂やヒステリーやパニックに陥っているのを見たら、本書を取り出してそのときの状況とその後市場はどのように歩んで行ったかをじっくり研究すればよいだろう。本書は市場の節目節目で読み返せば、確実な水先案内人になってくれるだろう。
著者紹介
ケン・フィッシャー (Kenneth L. Fisher)
フォーブス誌の有名コラム「ポートフォリオ・ストラテジー」の執筆者。このコラムは23年間人気を博し、同誌の90年の歴史のなかでも4番目に長い連載コラムとなっている。複数の金融商品で400億ドル以上を運用しているマネーマネジメント会社フィッシャー・インベストメントの創設者兼会長兼CEO(最高経営責任者)で、その成功によってフォーブス誌の2007年フォーブス400(全米長者番付)では271位にランクされている。定期的にメディアに登場し、アメリカの金融・ビジネス関連の主な定期刊行物のほとんどに寄稿している。著書に『ケン・フィッシャーのPSR株分析市場平均に左右されない超割安成長株の探し方』、最近ではニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーに選ばれた『ザ・オンリー・スリー・クエスチョンズ・ザット・カウント』(パンローリングから近刊予定)を刊行している。
ケン・フィッシャー, 長尾慎太郎, 井田京子
パンローリング A5判 上製本 462頁 2010年3月発売
3,990円 (税込)